
埼玉医大国際医療センター
病理診断科の概要
近年、分子病理学との融合や臨床現場でのゲノム医療の普及が進むなか、病理学・病理診断学に携わる病理医には、これまで以上に広い視野と深い洞察力が求められています。
私たち病理医は、このようの新しい時代の流れに柔軟に対応しつつ、「臨床現場に精度の高い情報を提供する」という病理学・診断学の使命を、信念をもって追い続ける存在でありたいと考えています。
一方で、病理専門医制度の改革が定着しつつある一方で、剖検数の減少は専門医を育てるうえでの大きな課題となっています。さらに、近い将来にはAI(Artificial Intelligence, 人工知能)の応用が始まることが予想され、病理学・病理診断学の分野にもどのような変化がもたらされるのか、不安と期待が入り交じる時代を迎えています。

全国有数のがん施設で
スキルを磨き、専門性を高めることのできる環境
当科が扱う検体数は、年間13,056件(2024年実績)と年々増加しています。とくにがん手術検体の割合が高く、また、近年では他施設からのコンサルテーション(再評価・再診断)の依頼も増してきており、多彩で質の高い症例を経験できる環境です。
現在、当科には病理専門医5名(うち1名は他科所属)、病理専修医1名、臨床フェロー1名、非常勤医9名が在籍し、診断業務を行っています。また、臨床検査技師13名(うち9名が細胞検査士、13名が認定病理技師)と、事務担当者/秘書1名がチームとして支えており、医師・技師・スタッフが密に連携しながら、効率的かつ質の高い病理診断を実現しています。
多様な症例と経験豊富なスタッフに囲まれた環境で、実践的なスキルを磨きたい方や専門性を高めたい方に最適な職場です。
ジェネラルな疾患から先進医療,研究まで
を網羅できる体制
埼玉医科大学は、それぞれに特徴と個性をもつ3つの病院からなる群を形成し、それぞれが個々に1つの大学病院規模のスタッフ・専門性を有しています。これら3つの施設を有しているからこそ埼玉医科大学は、本邦最大とも言える医療施設を誇ります。
当大学では、初期臨床研修(early course)から専門医としての修練(advanced curriculum)まで、一貫した教育体制を整えています。さらに、国際医療センターに併設されたゲノムセンターを活用することで、最先端の分子病理・ゲノム医療の研究に取り組み、学位取得や研究活動に専念することも可能です。また、国際医療センターでは、臨床現場から基礎研究へとスムーズにアプローチできる環境が整っており、研究と医療の距離が非常に近いことも大きな特徴です。
このように、埼玉医科大学国際医療センターは、実践的な医療・教育・研究のすべてを高いレベルで経験できる場として、多くの医師・研究者が活躍できるる場でもあります。



豊富ながん・心血管症例を経験できる
十分な研修体制
当センターは、がん・心血管疾患の治療および救急医療を担う高度医療施設として、2007年春に開設されました。開設当初は約400床でスタートしましたが、医療スタッフの質・数の充実と、設備の拡充・進化により、現在は700床強の病院として約90%の稼働率で運営されています。
がん医療の分野では、全国的に見ても多くのがん患者さんを受け入れる施設へと成長を遂げました。また、心疾患・脳血管疾患の領域でも、最先端の医療技術と専門性を有する医療機関として高く評価されています。特に、心臓移植はこれまでに11例(過去13年間)を実施しており、国内でも有数の実績を誇ります。さらに、救急医療においても、当センターは地域医療を支える中核的存在として発展を続けています。
このような特徴から、当施設では豊富ながん・心血管・脳血管症例の病理を経験することが可能となっています。
次なる展望への挑戦
どの時代においても、病理医にとって最も大切なのは、医療安全と質を保ちつつ、病理診断の迅速性・確実性を保っていくことです。これは、私たちが常に大切にしている変わることのない使命です。
私たちは今、こうした使命を共有し、時代の変化を前向きに受け止めながら、新しい医療を切り開いていける仲間を求めています。ぜひ、当センターの一員として私たちとともに学び、成長し、病理医としての新しい可能性を探してみませんか?
